さすが「大阪のおっちゃん」と言うべきなのか。ソフトバンク藤本博史監督(58)の発言には、クスっと笑わせられることがある。顕著なのは試合前取材。いくつか紹介していきたい。


★5月11日 年に1度の宮崎開催。宮崎駅の前には、藤本監督の顔の巨大なモニュメントがあった。実際に見ましたか? と聞いた。

藤本監督 新聞に出とったね。誰か、分からへんやろ! みんな、どこのおっさん? って思っとるやろ。(女子高生から人気なのは)厄除けやね。厄除けにみんな写真撮っていくんちゃうん。おそらく厄除けやね。

本人公認です。見かけた方は、すぐに写真を撮りましょう。


★同12日 前日11日は宮崎開催で雨天中止。11日のうちに宮崎から帰福したようで、どの経路で帰ったのかを聞いた。

藤本監督 僕はバスで帰ってきましたよ。選手ファーストでしょ? 僕らが飛行機で選手がバスなら、選手は疲れるじゃない。僕らはなんぼ疲れてもいいんですから。ええこというね!

博多駅に着いたのは午後11時だったという。気になる疲労感は? 

藤本監督 いやいや、大丈夫。僕、バスは嫌いじゃないんですよ。2、3軍の(監督の)時にも宮崎からしょっちゅうバスで移動してたし、3軍の時には8時間の移動もありましたから。2時間で休憩するから外の空気を吸えるし、外見てたらいろんな景色が見えるんだよ。そういうリフレッシュをするためにね。選手ファーストしながらリフレッシュ!

さりげない気遣い。しきりに「選手ファースト」と念を押していました。


★同19日 ペイペイドームで投手練習と野手のピックアップ練習。監督取材の直前、エース千賀が「自分のやるべきことをやります」と、登板前日の意気込みを語った。さぁ、監督取材が始まる時に…。

藤本監督 (自ら渋い声で)自分がやるべきことをしっかりやるだけす。え? それは千賀? 千賀もそう言うたん? 俺もそう言おうと思ってきたんやけど(笑い)。

代表取材班ではなくとも、近くにいれば聞こえる声量でした。よっぽど言いたかったのでしょうか…。


球界では日本ハム新庄剛志監督(50)の発言が注目されるが、藤本監督も負けていない。大阪出身の元南海戦士。今後も逐一紹介していきたい。【ソフトバンク担当 只松憲】