心に響くヤクルトのヒーローインタビューを2夜連続で目撃しました。7月2日、塩見泰隆外野手(29)がプロ初のサヨナラ打を放ち、優勝マジック「53」を初点灯させたゲームと、翌3日に小沢怜史投手(24)がプロ初先発初勝利を飾り、観戦に訪れていた両親に感謝の気持ちを示したシーンです。
塩見は好調のチームの雰囲気について問われると「本当に家族のようなチームで。もう毎日毎日クラブハウスにくるのが楽しみで…」と笑顔でしみじみ。ウイニングボールを手にした小沢は「ここまで7年かかりましたが、ここからもっともっと活躍できるように頑張るので。これからも応援よろしくお願いします」と話しました。いずれも飾らないシンプルな言葉ですが、心に残りました。
我々報道陣は、ヒーローインタビュー後に選手の取材を行います。インタビューはテレビで放映され、動画などでもアップされるため、追加取材ではインタビューの内容からさらに深掘りしたり、あるいはまったく違った角度から「ネタ」を引き出そうとするわけです。
実際、塩見はその後の取材で、打席に入る直前の山田とのやりとりを明かしてくれました。「『僕サヨナラしたことないんです』って言ったら『じゃあ俺がパワーあげる』って握手しました」。その効果か見事に勝負を決めると「『ほら、俺がパワーあげたおかげだ』って言ってもらいました」とのこと。まさに「家族のようなチーム」という言葉にふさわしいエピソードが出てきました。
選手にとって、お立ち台は試合後の興奮も収まらぬ中でのまさに「第一声」となります。少し落ち着きを取り戻してから迎える取材とは、だいぶ異なるものでしょう。今後も印象に残るヒーローインタビューを楽しみにしながら、取材に臨んでいきたいと思います。【ヤクルト担当=鈴木正章】




