巨人の改革を目の当たりにしている。「デーブ改革」と「川相塾」。今季4位に沈んだ打撃と守備の両面を一から見直している。

「300球連続ティー打撃」を終え倒れ込む巨人菊田(中央)を見守る大久保コーチ(左)と原監督
「300球連続ティー打撃」を終え倒れ込む巨人菊田(中央)を見守る大久保コーチ(左)と原監督

来季1軍打撃チーフコーチを務める大久保博元氏(55)の改革は顕著だ。当初は連続ティー打撃を「300球×10セット」の1日3000本をノルマに設定したが、ひとまず「200本×10セット」の1日2000本に落ち着いた。

「夏場以降に体力があり余っているチームが優勝争いをしている。その時に『ああ、あの時振っておいて良かったな』と思えるようにしていたい」。それが大久保氏の理想だ。

しかもこのノルマは「練習の外」という意識。なぜなら、これはノルマであって、選手自身が自ら考えて行う練習の外にあるからだという。「鬼の連続ティー打撃」をやったぐらいで満足するなといった、意識改革も促している。

板グラブで練習を行う巨人坂本勇人
板グラブで練習を行う巨人坂本勇人

来季1軍総合コーチを務める川相昌弘氏(58)は「板グラブノック」「どんぐりスロー」と工夫を凝らした練習を課す。板グラブとは、捕球面しかないグラブ。つまり、体の正面でボールを迎え入れ、両手で捕球しないと失策してしまう難しい守備練習となっている。

これをほぼ毎日、主力級を含め行っている。岡本和真内野手(26)は「ボールを正面で取ろうという意識がつく」と日々、意欲的に取り組む。

どんぐりを投げて送球練習をする巨人ウォーカー(左)と見守る亀井外野守備兼走塁コーチ
どんぐりを投げて送球練習をする巨人ウォーカー(左)と見守る亀井外野守備兼走塁コーチ

スローイングが課題のアダム・ウォーカー外野手(31)はどんぐりスローについて「遊びの中でスナップを利かす練習になっている」と語る。

常勝軍団としての巨人復活のため、足元から見直す秋口の姿勢が来季、実を結ぶことを願う。きらびやかな日本シリーズの影で、巨人ナインは泥だらけになりながら白球を追いかけているのだから。【巨人担当 三須一紀】