23年シーズンに向け、新たな戦力が加わる一方で新たなチームでスタートを切る選手がいる。DeNAでは、ブルックス・クリスキー投手(28)が大リーグのロイヤルズとマイナー契約を結んだことが昨年12月に発表された。昨季は18試合に登板し、1勝1敗1セーブ、防御率2・57だったが、契約更新はせず、米国に戻って、プレーすることを決断した。

ブルックス・クリスキー(2022年7月1日撮影)
ブルックス・クリスキー(2022年7月1日撮影)

クリスキーと言えば、シーズン中の心温まるエピソードが思い出される。2軍調整中だった5月24日、ナイター終了後に選手、スタッフにもピザをデリバリーで注文。「スタッフのみなさんも食べてね」と呼び掛けるとともに、ちょうどその日が19歳の誕生日だった育成捕手の東出直也捕手には、ミニケーキをサプライズでプレゼントし、感激させた。

コロナ禍の影響で直接取材する機会はなかったが、球団関係者によれば日本の野球、文化を積極的に吸収。余計なプライドは捨て、名伯楽で知られる小谷コーチングアドバイザーからの助言も素直に聞き、投球フォームを微調整しながら結果につなげた。1つ、話を聞きたいことがあったが、再び大リーグの舞台で活躍する姿を楽しみにする。【DeNA担当 久保賢吾】

入団会見でボールを手にポーズをとるDeNAクリスキー(代表撮影、2022年3月23日)
入団会見でボールを手にポーズをとるDeNAクリスキー(代表撮影、2022年3月23日)