北海道ボールパークFビレッジ内の3施設が、道の「HOKKAIDO WOOD BUILDING」に登録された。8日に登録証の交付式があり、取材した。

「HOKKAIDO WOOD BUILDING」は、道が道産木材を使用した建築物の普及を目的に登録する事業。21年10月に開始し、コンビニエンスストア「ローソン」5店舗のほか、商業施設や学校など、現在までに計41施設が登録されている。

高い付加価値がある道産木材は、価格が高いだけに、安い輸入木材との競争で劣勢を強いられてきたが、世界で猛威をふるった新型コロナウイルス禍に端を発した「ウッドショック」を契機に、国産材の存在価値が見直されている。国内22%の森林面積を誇る北海道のポテンシャルにもいっそうの期待が集まっている。

建築物への国産木材の利活用は、道が50年に二酸化炭素(CO2)の排出をゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現にも1歩近づくという。光合成で炭素を取り込んだ木材は、温室効果ガスの一種である二酸化炭素を「固定」する存在。「世界がまだ見ぬボールパーク」を旗印に、構想8年をかけて完成した大事業は、細かい部分を見ていくと、環境保全への姿勢も見えてくる。

3月に華々しく開業を迎えた新球場エスコンフィールドを取り巻く数々の施設は、来る人を楽しませるだけでなく、地球にもやさしい取り組みの発信源にもなり、スポーツの感動にとどまらず、多様な価値観の創造、発信する役割を担っていく。その高い発信力は、本拠地をかまえる日本ハムの活躍があれば効果は倍増する。スポーツの枠にとらわれない取り組みに挑戦する日本ハムの動向を見守りたい。【日本ハム担当 石井翔太】