巨人井上温大投手(22)が復帰に向けてステップを踏んでいる。

10日は3軍戦に登板し、5回1安打無失点。左肘の違和感から復帰3戦目で61球を投げ、5三振を奪った。「先発ローテーションで1週間に1回の登板ができて、自分のボールを投げられるようになれば、おのずと1軍に行けるチャンスはあると思う」。言葉には力強さ、表情には明るさが戻ってきた。

昨季はプロ初勝利を挙げた。昨年11月の侍ジャパンとの強化試合でも3回1安打4奪三振と好投し、4年目の今季は先発ローテーション入りを期待された。キャンプは1軍スタートで過ごしたが、左肘の違和感で離脱。リハビリの時を過ごした。「もう4年目なので。活躍しないと。どんどん新しい人も入ってくるので」。決意は強かっただけに、思うように投げられない自分がもどかしかった。

5月20日の復帰戦は3軍で1/3回を2安打1失点。結果は出なかったが、痛みなく投げられたのが収穫だった。「打たれちゃいました。また頑張りますね」と人懐っこい笑顔で前を向いた。同27日の復帰2戦目は3回2安打無失点で6奪三振。オフの自主トレでDeNA今永に弟子入りし、学んだチェンジアップにも手応えがあった。復帰3戦目の10日は、さらなるアピールに成功。投げるたびに内容は良くなり、手応えを深めている。

寮では必ず1軍の試合をテレビで見る。今永やヤクルト高橋奎ら左投手が先発する試合は、特に学べるヒントを探しながら、画面に目を凝らす。自身が1軍のマウンドに立つ時も、着実に迫っている。【巨人担当 上田悠太】

22年9月23日、プロ初勝利を挙げ原監督(左)と記念撮影をする井上
22年9月23日、プロ初勝利を挙げ原監督(左)と記念撮影をする井上