19歳が強烈な刺激を受けた11日間だった。5月30日にプロ初昇格を果たした高卒2年目の阪神中川勇斗捕手。9日に出場選手登録を抹消となったが、初の1軍戦は若き女房役に、経験と目標をもたらした。

「空気感であったり、緊張感がやっぱり(違う)。試合中もそうですけど、試合前のロッカールームだったりも。あの緊張感でやることが上では当たり前になってくる。経験して、慣れていかないといけない」。

沖縄キャンプ中にも一時、一軍キャンプに合流。だがその時とは「全然違う」と今回の経験を振り返る。 今季、本拠地甲子園は満員御礼を連発。2軍戦が行われる鳴尾浜にも連日多くの観客が訪れるが、最大収容人数は500人。満員時4万人を超える甲子園は、鳴尾浜の約80倍以上の観客数にも及ぶ。京都国際高で2度甲子園に出場した中川だが、360度の虎党で黄色く染まる甲子園には衝撃を受けた。あらためて、聖地でプレーすることは目標となった。

現在は2軍戦でも「常にあそこでやっているっていうのをイメージしながら」と、脳裏に残る緊張感を意識してプレーすることを心がける。貴重な学びを成長につなげ、1軍への再昇格を目指す。【阪神担当 波部俊之介】