首位オリックスの連敗ストップへ、同学年の2人がつないでいた。

3連敗で迎えた29日の日本ハム戦(エスコンフィールド)。2回先頭の5番中川圭太内野手(27)が三塁への内野安打で出塁。6番宗佑磨内野手(27)が中前打で続き、この回3得点のきっかけをつくった。

3回も2死から中川圭が左前打を放つと、宗も中前打で続き、決勝点となった押し出し四球での1点を呼び込んだ。

高卒入団の宗と、大卒入団の中川圭。入団年は異なるが同い年。「仲いいので」と宗は言う。ベンチなどで一緒にいることも多く、選手が2人組のお笑いコンビに装った球団の夏のポスターでも、2人でコンビを組んだ。

常々言い合ってきたことがある。「同学年というのでね、『2人で頑張っていきたいな』という話はずっとしてるんですけど」。

連敗をストップして迎えた30日の日本ハム戦でも、前日と同じ5番と6番に座り、2人で初回打者一巡4得点の攻撃に貢献。得点にはつながらなかったが、6回にも2人で連打を放った。“同い年の誓い”通りの活躍で、チームの連勝を呼び込んだ。

ただ仲がいいだけではない。意識し、刺激にもなる存在。「圭太が打って僕が打たなかったら普通に悔しいし。そういう意味では、いろいろお互い切磋琢磨(せっさたくま)し合ってるなと思いますね。いろんな話もしますし」。互いを高め合える理想の関係が、チーム力にもつながっている。

ともに2戦連続の複数安打を放つなど上り調子だが、まだまだ高め合っていく。「まだここからっすよ。あと50試合くらいあるので。一喜一憂せずやりたいと思います」。宗はそう、即答した。【オリックス担当=磯綾乃】

オリックス中川圭太(2023年5月6日撮影)
オリックス中川圭太(2023年5月6日撮影)