40歳のひときわ大きな声が、川崎市・ジャイアンツ球場には響き渡っている。

巨人松田宣浩内野手(40)は夜9時に就寝し、翌日に備える。朝は6時半に起床し、グラウンドに向かう。ノックでは「お願いします」「いいね」と若手よりも響く声で、周囲と自らを盛り上げ、感情をさらけ出す。フリー打撃を終えると、投げてくれた人に「ナイスボールです。ありがとうございます」と感謝する。

ジャイアンツ球場から室内練習場への階段を上りながら、全身からは汗が噴き出す。元気の源を「40歳でも野球ができてるっていう喜びが一番大きいです。だって、18年前、22歳でこの世界に入った時、漠然と40っていう数字はずっと思っていたんですよ」と言う。

プロ18年目。1832安打、301本塁打、991打点の実績を積み重ねる。ただ打撃タイトルとは縁がない。「じゃあ、何が大事かって言ったら、やっぱり元気でグラウンドに立ち続けること。そのためには体が丈夫じゃないといけない。息の長い選手になりたいというのは、ずっと思ってたんですよ」と言葉に信念がにじむ。

巨人に加入した今季は開幕1軍で迎えた。4月14日からは2軍に合流し、若手と一緒に練習に励む。

「1軍だから、2軍だからでプレースタイルが変わるわけでもないし。40歳になったからと、スタイルは変わらんっていうの現実やね。ちょっとおっさんなったからって、かしこまってとか無理やし。実は春先に、そういうことにやろうとしたけど無理やった」

愛称は熱男。「これだっていうものが1つあるので、それを貫き通そうかなと」。松田宣浩の野球道だ。【巨人担当 上田悠太】

ノックを終え、笑顔でお辞儀する巨人松田(2023年3月29日撮影)
ノックを終え、笑顔でお辞儀する巨人松田(2023年3月29日撮影)