DeNAのJ・B・ウェンデルケン投手(30)が、「8回の男」として、ブルペンを支えている。

来日1年目の今季は腰痛の影響で開幕は出遅れながら、48試合に登板し、1勝2敗、26ホールド、防御率1・53と抜群の安定感を誇る。特筆すべきは夏場の成績で、ともに11試合に登板した7月は防御率0・84、8月は1・69をマークした。

2月の春季キャンプで今季の活躍を予感したのは、名伯楽で知られる小谷正勝コーチングアドバイザーだった。同2日にキャンプ初のブルペン入りした時には「ほとんどのボールが低めに集まっていて、良かった」と絶賛。来日前から球の力への評価は高かったが、ボールを動かしながら、低めに集める制球力の良さが目に留まった。

入団会見では「ブルドッグのような力強さを持って、打者と対戦する」と決意表明。「ハマのブルドッグ」として、関心が高まる中、2月3日付の紙面で「ハマのブルドッグ」が、「初ブルペン」の見出しとともに大きく掲載された。メジャー通算144試合に登板し、10勝6敗2セーブと経験豊富。勝負の9月、ポストシーズンに向け、フル回転が期待される。【DeNA担当 久保賢吾】

2月22日、宜野湾春季キャンプ ブルペンで言葉を交わすウェンデルケン(手前)と小谷コーチングアドバイザーを見るDeNA斎藤チーフ投手コーチ(左)
2月22日、宜野湾春季キャンプ ブルペンで言葉を交わすウェンデルケン(手前)と小谷コーチングアドバイザーを見るDeNA斎藤チーフ投手コーチ(左)