阪神の新人たちが2軍の鳴尾浜球場でスタートを切った。9日から合同自主トレを開始。球場はファンにも一般開放され、見学できるようになっている。ルーキーたちが汗を流す中、もう1人のフレッシュマンが人知れず始動している。オリックスから現役ドラフトで移籍してきた漆原大晟投手(27)だ。
新天地に移る前、エネルギーをもらった出来事があったという。昨年末、オリックスで18年ドラフト同期の富山凌雅投手(26)らが送別会を開いてくれた。そこでプレゼントされたのが青色で光沢のあるネクタイ。阪神の入団会見には、仲良しの同期からもらったこのアイテムをビシッと装備し、臨んでいた。
「最初は『(阪神だから)黄色にしたろうかな』って話は富山からあったんですけどね。いつでも使えるように、使いやすいような色を選んでくれました」
富山は22年10月に左肘のトミー・ジョン手術を受けた。21年にはセットアッパーとしてリーグ優勝に大きく貢献した左腕だが、現在は育成契約だ。漆原は「富山はまた戻ってくると思う。それも僕の刺激になると思いますし、僕も刺激を与えられたら」。球団は違っても、切磋琢磨(せっさたくま)する存在であることに変わりはない。
7日に鳴尾浜で初練習に臨んだ。「最初は(車の)ナビを設定して来ました。そこからは高速で来ているので迷いませんよ。次は下道でチャレンジしようかな…」と大阪府内からの通勤事情を照れ笑いで明かした。岡田監督が春季キャンプの1軍スタートを示唆している最速152キロ右腕。プロ生活のスタートを切ったルーキーたちと同様に、新顔の動向もしっかりと追っていきたい。【阪神担当=中野椋】




