悲しい出来事に違いない。8日、ソフトバンク牧原大成内野手(31)がX(旧ツイッター)を更新。後を絶たないサインの転売行為に一石を投じた。

「何でサインをもらって売るんですか?」

1日から始まったソフトバンクの宮崎春季キャンプは、15日から第4クールに突入した。連日、多くのファンがお目当ての選手を一目見ようとキャンプ地を訪れている。先週末からの3連休で計6万6600人(球団発表)が足を運んだそうだ。シーズン中と比べ、キャンプ中は選手との距離も近い。「○○選手~ 頑張ってください~」と声をかけるファンもいれば、サインボールに色紙、ユニホームなどを手にサインを求めるファンもいる。

ほとんどの選手たちは、練習の合間にファンの前で足を止め、ペンを走らせる。同キャンプ中には小久保裕紀監督(52)、西武からFA移籍した山川穂高内野手(32)、ドラフト1位の前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)ら選手のサイン会も開催された。憧れのプロ野球選手に書いてもらったサインは思い出になるだろう。ただ、その一方で転売行為が消えないのも事実。スター選手であればあるほど、高額で取引されるケースもある。

某アプリ上では、サインしてもらった色紙を選手に持たせてファンが写真撮影。その写真を「本物です」と言わんばかりにアップしているアカウントも見受けられた。あまりにもひどいと感じる。転売目的にされるためにサインを書いている選手は1人もいない。応援してくれるファンへ、1つのサービスでサインを書く。その好意を踏みにじってはいけない。【ソフトバンク担当=佐藤究】