4月30日の鳴尾浜球場にバットマンが現れた。育成ドラフト2位の福島圭音外野手(22=白鴎大)が黒のフェースガードを装着し、ウエスタンリーグ、オリックス戦の試合前練習に姿を現した。
28日までの2軍ソフトバンク戦(筑後)の守備練習で、スライディングした際に用具に激突。鼻を骨折した。「当たった時は痛かったですね。ガーンと。それ以外はあんまり。触ったりすると痛いですけど、ちょっと顔がむくんでるぐらいの感覚です」。プレーに影響はなく、この試合ではガードを装着せず、7回無死一塁で代走出場し、ヘッドスライディングで盗塁決めた。
まだこのときは顔全体が腫れ、鼻の付け根の傷も残っていた。だが、「(病院で)真っすぐさせるなら手術みたいに言われて、手術しないなら曲がったままだよと言われたので、まあいいですって」と笑い飛ばした。1週間もすると顔の腫れは引き、5月25日までに2軍戦42試合に出場。憧れのOBで聖望学園(埼玉)の大先輩でもある鳥谷敬氏(42=日刊スポーツ評論家)と同じけがに「なんかちょっとうれしいです」と笑みを浮かべたほどだった。
そんな強靱(きょうじん)な肉体の持ち主だが、ちょっと意外?な趣味も明かした。1軍では4月26日から28日のヤクルト戦(甲子園)で毎年恒例のゴールデンウイーク「こどもまつり」として開催され、「こどものころのならいごと」がビジョンに映し出された。福島の幼少期の習い事は「ピアノ」だ。「家族が僕以外全員ピアノ弾けるんですよ」と語るほどの音楽一家で、「常に音楽が流れてるような感じの家だった」と振り返る。小学校1年から3年くらいまで週に1回ほど習っていた。「今でもちょっと弾けるぐらいですよ」と謙遜したが、かなりの腕前かもしれない。さらに、白鴎大1年時のコロナ禍では独学でギターに挑戦。動画から見よう見まねで学び、練習に励んだという。最後には「名前に音が入ってるので」とにやりと自ら笑いを取った。
野球以外もとことん熱中-。50メートル5秒8の俊足で、ルーキーながら今春の1軍キャンプも経験した期待の新星。持ち前のガッツとポジティブさで1軍切符をつかみ取る。【阪神担当=村松万里子】




