阪神高橋遥人投手(28)が、20日に支配下選手契約を締結した。昨年11月に育成契約となっていたが、今月31日の補強期限を前に、ほぼ“最短”で背番号「29」を取り戻した、と言える。
気になるのは、1軍復活登板がいつになるか。2年前の22年、同じくシーズン途中で育成から支配下契約に戻り、1軍で復活勝利を挙げた阪神の才木を例に考えたい。
当時の才木は、20年11月に右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受け、同年12月から育成契約を結んでいた。
支配下復帰が発表されたのが、22年の5月4日。その時点で、ウエスタン・リーグで5試合に先発し防御率2・95とアピールが実ったものだった。
1軍の復帰登板は、それから約2カ月後。7月3日の中日戦(バンテリンドーム)だった。先発を担っていた西純が2試合連続で打ち込まれ、その代役としての抜てき。ウエスタン・リーグで10試合に登板し、防御率1・52。22イニング連続無失点と抜群の安定感を買われ、1軍切符をつかんでいた。
単純比較はできないが、才木の例を考えると、2軍で圧倒的な成績を残し続け、1軍先発陣が崩れたタイミングでチャンスがやって来そうなものだ。ただ、そこは強固な先発陣で前半戦を耐え忍んできた阪神。高いハードルが設定されるのは言うまでもない。
1軍で先発を担う才木、村上、大竹、西勇、ビーズリーは安定した投球を継続中。さらに現在6番手には及川が収まる。2軍でも伊藤将、青柳、門別、西純らが調整しており、争いは激しい。ここを押しのけていかなければならない。
和田2軍監督は高橋について「現時点で制約は全部なくなった」と説明しており、球数やイニングの縛りはない。もちろん、今季中の1軍復活を誰もが願うだろうが、何度も左腕にメスを入れてきた男だけに慎重な目線も忘れてはいけないと思う。
混戦のセ・リーグ。勝負になる8月、9月、高橋にチャンスはやって来るか。【阪神担当=中野椋】






