阪神の遠藤成(じょう)内野手(22)は固い決意を胸に2軍で走り続けている。高卒4年目シーズン。1軍初出場を信じ、着実に結果を残している。
「今年終わってもいいぐらいの気持ちで、毎試合出てます」。
同期で同学年の井上や西純、及川が1軍を経験する中、鳴尾浜で自らと向き合っている。注目するのは盗塁数。27日終了時点で2軍戦83試合に出場し、20盗塁をマークしている。これは14球団トップだ。チームのウエスタン・リーグトップ94盗塁の機動力に大きく貢献している。
すでに昨季112試合出場での10盗塁を上回っている。その要因はどこにあるのか。「去年の反省じゃないですかね。むやみに行くんじゃなくて、いろんな条件がそろっていく。失敗を考えすぎず、条件がそろえば走ることを心がけてます」。カウントや相手の癖を見抜き、冷静に次の塁を狙っている。
盗塁数の増加は出塁できている証と捉える。四球は昨シーズンの21を超える38。出塁率も昨季の3割2分6厘から3割8分4厘にアップ。「打率はもう少し上げたいんですけど、出塁することで相手にプレッシャーかけることになる」。高校通算45本塁打を誇る強打者だが、選球眼にも自信をつけ、勝利に貢献する。自主トレで胸郭を鍛え、今季取り組んでいる下半身が伸びない心がけも実を結び始めている。
また、夏場の体重管理もいきている。例年、暑さに負けないよう意識的に多く食事を取り、体重が増えていたが、今季は昨年より3キロ減。体のキレが生まれ、数字につながっている。
盗塁技術や、打撃、コンディショニングに加え、一番の変化はメンタルだ。「打てなくなってきたときに(気持ちが)落ちちゃうんですけど、次、次と(切り替えて)。1打席も無駄にしたくない。前の打席を反省して次に生かしています」。
東海大相模(神奈川)から20年ドラフト4位で阪神に入団してから4年。不退転の決意で臨む今季。「(盗塁は)30以上は走りたい。打率も3割打てるように。あとは1軍にいられるようにすることです」。1軍で躍動する準備を整える。【阪神担当=村松万里子】




