ソフトバンクの鉄腕がよみがえりつつある。
6月19日の広島戦(マツダスタジアム)。小久保裕紀監督(53)が目を丸くしたのは津森宥紀投手(27)の好投だった。1軍に昇格して即1回無安打2奪三振無失点。試合後の囲み取材で、最後に津森に関する質問を受けると「それ言おうと思っていた。今日の一番の収穫は津森」とべた褒めした。
4月30日の日本ハム戦で2/3イニングで2点を失い、翌5月1日に出場選手登録を抹消された。防御率は3・72だった。約1カ月半のファーム生活で、力のある直球が戻っていた。津森に何が変わったのか聞くと「1、2年目の時のような躍動感のあるフォームに戻したんです。そしたらボールに力がうまく伝わるようになった」と明かした。
具体的には投球動作の前に左足を約半歩、右足よりも後ろに下げている。そうすれば角度がついて左足を勢いよく上げることができ、そのままボールに力が伝わるようになったという。近年は体の軸を真っすぐに保つため、逆に左足を右足よりも前に出していた。「近年はそういうフォームだったんですけど、ある程度体の芯が固まったので思い切って変えてみました。それがハマってる感じです」と笑顔も戻った。
6月20日の阪神戦では延長10回に登板し、セーブを挙げた。指揮官は再び「2軍に落ちた時とは別人」と絶賛。別人になったのは理由があった。
和歌山東、東北福祉大を経て19年ドラフト3位で入団した。プロ2年目の21年から昨季まで4年連続45試合以上に登板。今季は不調からスタートしたが「今が野球人生の分岐点だと思っています。まだ10試合くらいですが、ここから40試合を目指したい。投げるつもりです」と頼もしい。津森の足に注目だ。【ソフトバンク担当=只松憲】




