<ソフトバンク10-2ロッテ>◇15日◇みずほペイペイドーム
やはりホームランの威力は大きい。一撃で試合をひっくり返すし、大量得点で痛撃も加える。5戦ノーアーチだったホークス打線が、文字通り1発攻勢で大勝した。1点を追う3回に、山本のプロ初アーチとなる3ランで逆転。その後も小刻みに得点を重ねると、7回には無死一塁からダウンズも今季1号となる2ランを左翼スタンドに運んだ。「打つべきボールを待って、打つべきボールを仕留めることができた。いい打席を続けることができているので、継続して頑張っていくよ」。うれしい初アーチを含め2本の二塁打も放ち、2戦連続の猛打賞で連勝に大貢献。普段は無口な背番号4も冗舌だった。
球宴前のロッテ、西武と続く残り2カード。目指す首位取りへ好位置につけているものの、少しばかり危惧することもあった。この日の2発で今季のチーム本塁打数はようやく「50」となった。リーグトップを走る日本ハムの78本にはまだまだ大きく水をあけられている。投高打低の影響か、12球団全体的に本塁打数は少ない。ホークスもこのペースでいけば、シーズン100本塁打に達するか微妙な状況だ。
本拠地みずほペイペイドームには、孫オーナーの指示もあって15年シーズンから「テラス席」が設置された。両翼100メートルは変わらないが、右中間、左中間の膨らみは大きく減り、パ・リーグ本拠地球場でもアーチの出やすい球場となった。テラス席ができて以来、シーズンのチーム本塁打が100本を切ったことはない。
ホークスのアーチ減少は開幕直後から近藤、柳田が離脱し、山川も本来の調子を取り戻せていないのが、最大の要因だろうが、試合を見守った王会長はきっぱり言った。
「ホームランというのは(打席の中で頭から)離してはいけないんだよ。常に一番いいのがホームランという意識を持っていないと。(打順も)関係ない。バッターは常にその気持ちを持っていないと」
残り59試合。王会長も期待するアーチ攻勢。自慢の破壊力復活が大きなカギを握る気もする。【ソフトバンク担当=佐竹英治】




