7月20日、レクザムボールパーク丸亀(香川)で「フレッシュオールスターゲーム2025」が行われた。阪神担当1年目で入社2年目の私も「フレッシュ」な気持ちで取材に臨んだ。

試合後、目に入ったのは“マッスルポーズ”を決めていた阪神の選手2人だった。それは、開幕前に支配下昇格をつかんだ育成ドラフト1位ルーキー工藤泰成投手(23)と、同2位の新人で支配下昇格を目指し奮闘中の嶋村麟士朗捕手(22)だ。

それを見てふと思い出したのは、1月に行われた新人合同自主トレ中の嶋村の発言だった。

「工藤さんと木下さんと二郎系のラーメンの話をしていて、晩飯の時に。行ったことがなかったんですけど、調べてもらって、3人で食べにいきました」

フレッシュ球宴から数日後、2軍施設の「ゼロカーボンベースボールパーク」で、ラーメンについてきくと、その時のことを「めちゃくちゃおいしかったです」と想起。そして、おいしいラーメン屋の探し方も教えてくれた。

「初めてその店に行った時は、基本的に塩ラーメンを食べるんです」。塩ラーメンがおいしい店は、他のメニューもおいしいことが多いらしい。異論がある人もいるかもしれないが、私は「なるほど…!」と感銘を受けた。

その高知出身の嶋村のおすすめは、地元グルメの「ジャン麺」。安芸での秋季キャンプへ行った際などに、ぜひ食べてみてください。

こだわりを持って分析し、おいしいラーメン屋を見つける嶋村。今季の支配下昇格はならなかったが、その考える力を捕手としても生かしつつ、1軍の舞台での躍動を目指し、鍛錬を積み続ける。

フレッシュ球宴の話に戻るが、その日、試合後の取材、記事の執筆等も終わってから、夜ご飯を食べようと丸亀の街に繰り出した。

日をまたごうとするような時間帯で、飲食店はほとんど閉店していた。その中で営業していたのは、香川の名物・うどんの店。行列ができていた。並んでいる人の半分以上は、レクザムボールパーク丸亀からそのまま着ているのであろうユニホーム姿。フレッシュ球宴を観戦していない客も、ともに野球の話をしていた。

元々大人気の店だが、そこに野球観戦に来ていた人が列の人数を増やすなどして、その地にお金を落としていく。野球のすごさを再認識させられた。

ちなみにうどんの味には、これまでで一番おいしかったと言っても過言ではないほど、感動させられた。

普段取材している阪神の選手以外も多くいた“若手の祭典”。嶋村や自己最速更新の161キロをマークした工藤ら出場選手と一緒にしてはいけないかもしれないが、記者の私にも忘れられない、今後に生きる経験がたくさんあった。うどんのことだけではなく…。【阪神担当 塚本光】