<ソフトバンク3-2日本ハム>◇18日◇みずほペイペイドーム
「執念」の一戦と言っていい。優勝マジックが1ケタとなって迎えた2位日本ハムとの本拠地対決。ソフトバンクが終盤8回に栗原の7号ソロで試合を引き戻すと、1死満塁から代打川瀬が押し出しを選んで勝ち越し。ハラハラドキドキの白熱戦は小久保ホークスの逆転勝ちで幕が下りた。
セ・リーグでは阪神が史上最速となる独走Vを決めた。セの灯は消えたが、まだまだ気が抜けないパ・リーグの優勝戦線。連覇を目指すホークスの絶対的有利は変わらず、逆転Vへ「徳俵」に足をかけた新庄ハムとの最後の「天王山」とも言えた。
「ここで勝つと、ウチにとっては大きく違うからね。でも、(リーグが)盛り上がるためにはお互いが最後まで争っていかないとね」。試合前、チーム練習を見守った王会長は選手たちの動きを見つめながらそう言った。チームの勝利を願いつつも、最後の最後まで気の抜けない熱戦にも期待を寄せているようでもあった。
ソフトバンク小久保監督はゲームセットの瞬間、興奮したように右拳を作ってほえた。同学年の日本ハム新庄監督には相当なライバル心を秘めているだけに、連覇へ向けた大一番での勝利はとこのほか喜びもひとしおだったろう。試合後の王会長も同じだった。「ナイスゲーム! ナイスゲーム!」と言って姿を見せると「この試合を勝ったのは大きい。こういう勝ち方がいいよね」と声のトーンを上げた。
ホークスにとって連覇に大きく前進した白星。大きな大きな1勝には違いないが、同時にCS(クライマックス・シリーズ)を見据えると、安心もできないことを痛感する試合でもあった。昨秋、日本シリーズで涙をのんだ悔しさを忘れてはいけない。頂点に駆け上るまでには、まだまだ関門が立ちはだかる予感もする。




