カメラマンがファインダー越しに心を揺さぶられた場面を撮影した珠玉の1枚で、野球界のこの1年を振り返る新企画「写真の力」。全6回の第4回です。

■カメラマン・森本幸一

球団史上初の2年連続最下位という不名誉な記録でシーズンを終えた中日。しかし、主催試合の入場観客数は年間で210万人を超え、平均でも1試合3万人を超える。その理由の1つに、ドアラらマスコットたちの人気は欠かせない。

5月5日「こどもの日」。毎年、この日にはイロイロ小道具を持ってくるドアラさん。試合前に、今年も何か用意しているのかを聞いてみると「今は何も用意してない」との返事。しかし、球場内に姿を見せた時には、ちゃんと新聞紙(なぜかベースが競馬面)で折り兜(かぶと)を作り、私の前で「どうだ!」と自慢げにかぶってみせてくれました。

日頃からファン、特に子供たちを大事にするドアラ。このパフォーマンスに、観客も大喜び! 試合後もバック転で華麗に舞ってみせた。選手たちの華麗なプレーと共に、球場でしか見られないマスコットたちの活躍に来年も期待し、注目です。

■カメラマン・江口和貴

ペッパーミル、デスターシャ、ギャルピース、熱男-。安打を放った選手が見せるパフォーマンスには、名前がある。

今季、DeNA関根大気外野手(28)が安打を放った際に、右手をヘルメットの横に掲げ、手のひらを見せたポーズ。

写真に添える補足説明文である「エトキ」でどう表現していいか分からず、本人にポーズの名前を聞いてみた。メキシコ・ウインターリーグに参加している「ヤキス・デ・オブレゴン」のチームロゴにあるヤキ族の羽を手で表現していると教えてくれた。感謝の意も含め、日本からメキシコに届くようにと、手をポンポンとする。「特に名前はない」と言うので、「ヤキスポーズはどうか」と提案した。

ファンにも人気ある主力選手。来シーズンは、数多く「ヤキスポーズを見せる関根」とエトキを記入し、新聞1面の見出しにも使用されるほどの活躍を期待したい。