第98回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)で採用される指名打者(DH)制は、選手側にとっても大きなメリットだ。帝京(東京)の投打の要、安藤丈二内野手(2年)に聞いた。
★東京大会決勝は4番投手
先発投手を指名打者として同時に出場させることを認める「大谷ルール」。帝京・安藤は、その恩恵を受ける1人になりそうだ。今大会からのDH制導入を受け「ピッチャーで準備するのがすごい楽になる。DHで入って後で投げるとなった時に(守りに就いているよりも)準備がしやすくなる」と投手面でのメリットを語り、打者では「打たないとDHでいる意味がない。打って当たり前ぐらいの選手になる」と決意した。
昨秋の東京大会では計4本塁打を放ち、決勝戦では「4番投手」で先発。最速140キロの直球やスライダーなどの変化球を織り交ぜ4失点完投を収め、関東第一を破り優勝に貢献した。投打でチームをけん引し、11年夏以来15年ぶりの甲子園出場に導く原動力となった。大会後にチームはDH制導入に向けて練習をアップデートし、投手陣は安藤を除いて打撃練習には入らない。投手か一塁手での起用だった安藤もDH制の導入により、現在は守備練習に加わらず投手と打者に専念している。
金田優哉監督(40)は「(安藤がプレーしていた)ファーストは接触プレーが多いので、練習試合とかでもヒヤヒヤしていたんですよ」と話す。チームに欠かせない投打二刀流選手だからこそ、練習メニューからケガ予防に細心の注意をしてきた。「投げる時も投手兼DHでいけて、投げない時はDHに置ける。ファーストには他の使いたかった選手を使える」と選手起用の幅が広がると前向きに捉えた。
指揮官の期待を受ける2年生は「今まで通りのピッチングをしていたら甲子園では活躍できないと思うので、それ以上のピッチングを出さないといけない。(打者では)甲子園では大会NO・1スラッガーと言われるぐらい打撃をしたい」と意欲を見せた。「強打の帝京」と全国から恐れられた名門が挑む久々の甲子園の舞台で、安藤の活躍が欠かせない。【平山連】






