夏の甲子園大会が終わって10日あまり。ちょっと遅れてしまったが、今年の夏の高校野球をふりかえってみた。

 全国制覇を果たしたのは花咲徳栄(埼玉)だった。

 実は6月19日の当コラムで、高校野球ファンのNさんから届いた「お約束メール」を紹介した。Nさんは毎年、地方大会開幕前に夏の甲子園優勝チームを予想する。私のところにメールが届くようになって今年が5年目。例年10校程度を挙げ、この中から優勝チームが出れば的中となる。今年は8校を挙げてきたが、見事、その中に花咲徳栄が入っていた。的中である!

 今年、挙げてきたのは以下の8校。

【横綱】

大阪桐蔭(大阪=甲子園3回戦敗退)

健大高崎(群馬=地方大会敗退)

秀岳館(熊本=甲子園2回戦敗退)

【関脇】

静岡(静岡=地方大会敗退)

【前頭】

盛岡大付(岩手=甲子園準々決勝敗退)

早実(西東京=地方大会敗退)

滋賀学園(滋賀=地方大会敗退)

花咲徳栄(埼玉=甲子園初優勝)

 8校のうち甲子園にコマを進めたのは半分の4校。花咲徳栄は一番下の「前頭」だったが的中した。

 過去5年で外したのは2013年の前橋育英の1度だけ。

 Nさんに「的中コメントをお願いします」とメールするとこんな答えが返ってきた。

 「組み合わせ抽せんで予想校が偏った時は一瞬ヒヤッとしましたが、それは毎年のことで想定内。データ的には、狂いはありませんでした」

 お見事、あっぱれ! と言うほかない。

 ちなみに私の予想らしきものも当日のコラムに掲載した。

 「今年の夏、なぜか編集局の臨時高校野球担当になってしまった。担当は埼玉県。こうなったら埼玉から優勝チームが出て欲しい。埼玉からは春の優勝校(大宮工、浦和学院)は出ているが、夏の大会ではまだ全国制覇の経験がない。全国47都道府県のうち、夏の優勝校が出ていないのは20県。ただし、この中で高野連加盟校が100校以上あるのは埼玉だけだ」

 めでたし、めでたし。