古川黎明の4番須田健太主将(3年)が、大会1号となるランニング本塁打を決めた。鹿島台商に4-1から4-5と逆転された直後の8回表1死満塁。「自分のミスが逆転につながってしまったので、絶対に打ちたかった」と外角高めの直球を振り抜き、左中間を破った。「三塁コーチだけを見て無心で走りました」と、ホームへ頭から突っ込んだ。

 立ち上がると同時に右拳を突き上げ喜びを爆発させたが、ダイヤモンド1周には「疲れました」と苦笑いだ。昨年末に両股関節の筋肉炎症を起こし「全く走っていなかったから」。自身にとっても高校1号となるこの日のランニング弾が、約半年ぶりの全力疾走だった。チームを勝利に導いたヒーローは、次戦の石巻戦に向け「ちゃんと柵越えさせたい」と意気込んだ。