仙台商が背番号「11」右腕、伊東直樹(3年)の自身初となる完封勝利で初戦突破した。

 約130キロの直球を中心に、大会直前にマスターしたチェンジアップなど変化球を織り交ぜ0行進。チームが初回に1点を先取すると「気持ちが楽になってリズム良くいけた」と一気にギアを上げ、2、3回にかけて4者連続三振など計6つの三振を奪い、1度も三塁を踏ませることなく5安打完封してみせた。

 103球を投げ四死球1という制球も光り、下原俊介監督(44)は「想定外の出来です。よく粘ってくれた。今日は伊東に尽きます」と手放しでたたえた。伊東は「マウンドに上がった人がエース。自分がやってやろうと全力で投げました」と笑顔で話した。