春夏通じ40度甲子園出場の東北が、20年ぶりに3回戦で姿を消した。エース左腕福田恭平(3年)が初回につかまり1失点。その裏に1点を返すも、5、9回と守備の乱れから追加点を許した。福田は試合後「実感が湧かない」と漏らした。

 昨秋は県大会初戦で仙台育英に0-6で敗退。この春は地区大会で仙台東に敗れ敗者復活にまわり、泉に4-7で屈していた。「どん底を見てる子たち」と我妻敏監督(33)。その分、例年以上に厳しい練習を積んで夏を迎えていた。

 リベンジへの気持ちが空回りしたのか、3失策や数字に表れないミスが続いた。2回戦は不戦勝で、これがチームの実質初戦。1度も校歌を歌わずに夏を終えるのは75年以来40年ぶりだ。我妻監督は「結果につながるような訓練をもっとしていきたい」と名門復活をあらためて誓った。