準優勝だったが、高松商の「レジェンドOB」のエールは熱かった。三塁側アルプススタンドには1960年に2度目のセンバツ優勝を飾ったメンバーら、各世代の卒業生が駆けつけた。

 当時3番遊撃手の主将として決勝でサヨナラ本塁打を放った山口冨士雄さん(73)、7番投手の松下利夫さん(72)、6番二塁手の石村稠(しげし)さん(73)らが声をからした。石村さんは「感動した。甲子園に足を運ぶ機会がかなってよかった。(当時と違い)ボールは飛ぶし、攻め方が今と昔は全然違うね」。

 1970年夏4強入りの高谷充治さん(62)は「感慨深い。昔は根性論でやっていた。練習中は水を飲めなかった。今は好きにさせてあげてるし、全然違うよね。ありえへん」と話した。