92年夏の甲子園に出場した郡山が、激闘を制して3回戦に進んだ。

 9回に2点リードを同点にされる嫌な流れを、延長10回1死二塁から、主将の上石(あげいし)達也外野手(3年)が中前に勝ち越し打を放った。「技術的なことを考えず、夢中で打席に入りました。めちゃくちゃうれしかったです」と喜んだ。

 昨秋、今春とも県中支部予選で敗れ、県大会出場を逃した。終盤に逆転されるケースが多く、この日も2回までの4点リードを追いつかれた。佐藤康弘監督(50)は「あそこ(延長10回)で点を取り切れたのは成長の証し」と、夏にようやく結果を出した選手をたたえていた。