木更津総合(千葉)は早川隆久投手(3年)の2試合連続完封で、初の8強入り。

 早川が木更津総合を新たなステージへ押し上げた。ブルペンでは調子が上がらなかったが、広島新庄を散発3安打に封じ2試合連続完封。同校初の8強に「自分たちで新たな伝説を作りたいと話していました。甲子園のマウンドに立つといいボールが行く。すごい力をもらっている気がします」と笑った。

 初戦は唐津商(佐賀)を相手に12三振を奪ったが、この日は5三振。低めに集めて13の内野ゴロを打たせた。スピードより切れを重視。ツーシームとスライダーがさえ、内角への制球も光った。「ゴロアウトが自分の投球。守備もしっかりしています」と2試合連続のチーム無失策を喜んだ。

 グラブには「泰然自若」の刺しゅうを入れているが、それを見て気持ちを落ち着かせるほどのピンチもなく99球で完封。作新学院との準々決勝へ向け「次もコースを丁寧についていきたい。ここまで来たら優勝を目指したい」と頼もしかった。【和田美保】

 ◆千葉県勢の春夏連続8強 木更津総合がセンバツに続き8強。千葉県勢で春夏連続8強入りしたのは74年銚子商(春8強、夏優勝)に次いで2校目。

 ◆1試合最少残塁両チーム4の大会タイ 木更津総合-広島新庄戦で記録。77年の智弁学園-今治西戦以来5度目。

 ◆無失策試合 木更津総合-広島新庄戦で記録。今大会4度目。