岡山大安寺中教校・中村源太投手が、岡山御津を相手に完全試合を達成した。

 背番号「16」の1年生は、初めての夏の初戦で先発マウンドを任されると、97球、10奪三振で大記録を打ち立てた。岡山県高野連によると、完全試合は大会史上初めてという。先発を告げられたのは前日の練習後。緊張で前夜は眠れなかった。山口史浩監督は試合前、顔面蒼白(そうはく)の中村に「とにかく腕振ってガンガン行きゃあ、なんとかなるけん」と励まし送り出した。試合では直球と縦のスライダーを丁寧に低めに集め、次々と3者凡退に。山口監督は「上出来。これ以上ない投球でした」。中村は「先輩の支えがあってできました」とはにかんだ。(朝日新聞)