全国高校野球(甲子園)に初出場する藤枝明誠が5日、大会第1日(8日)第3試合で対する津田学園(三重)との1回戦へ向け、京都・亀岡市の京都学園大グラウンドで練習を再開した。今春の全日本大学選手権に出場した京都学園大投手陣らを相手にシート打撃を行い、1番常盤勇汰外野手(3年)が2安打を放つなど、打線の好調ぶりを示した。

 対戦相手が決まり、練習が一層、熱を帯びてきた。控え右腕の遠藤大支(3年)の他、京都学園大の右腕2投手、左腕2投手を相手に、主力組が6度ずつ打席に立った。右投手から2安打の常盤は「気合が入りました。県では先制点の欲しい場面で簡単に終わってしまい反省しています。甲子園ではどんどん振っていきたい」と話した。常盤の県大会打率は、チームNO・1の4割8分1厘だが、準決勝、決勝では1、2打席目で三振。だからこそ、甲子園では自分のバットで、チームを勢いづけたい思いが強い。

 対する津田学園のエース水谷翼(3年)は、身長182センチで最速140キロを誇る右の本格派だ。変則左腕の若林潤(3年)も三重大会4試合で16回を無失点と安定している。対戦を目前に、大学生の生きた球を体感し、光岡孝監督(39)は「質の高いボールを打席で見るだけでも違う。しっかり振れていましたね」と言った。初戦へ向け、準備は順調だ。【鈴木正章】