センバツ王者の大阪桐蔭が、米子松陰から12安打8得点を奪って快勝、2回戦に進出した。

 試合後、史上初となる2度目の春夏連覇を狙う西谷浩一監督(47)は、大粒の汗を流しながら試合を振り返った。

 「この夏を目標にやってきた。これだけのお客さんの中で(試合できる)幸せを感じてやってくれた。大きい当たりより、つないでいこうを合言葉に粘り強く攻撃してくれた。いろんな練習をしてきたので甲子園でいろんなことを出していきたい。キャプテンがホームランを打ってくれたので勢いがついた」。

 監督の言葉通り、1回、大阪大会チームNO・1の打率6割を誇る福井章吾主将(3年)が右翼ポール際に先制ソロ本塁打を放ち打線をけん引した。コツコツつないで12安打に犠打、盗塁を絡め、3回と8回を除き小刻みに加点し、突き放した。

 6回には四球で歩いた泉口友汰(3年)が犠打で二塁に進み、三盗を決めて1死三塁。藤原恭大(2年)の内野ゴロで1点を追加するなど無安打で点を奪うソツのない野球も披露した。

 「63人全部員でやっている」。ベンチ内外を含めた全員野球を強調した西谷監督は自身6度目の頂点へ、気を引き締め直した。