広陵の中村奨成捕手(3年)がPL学園時代の清原和博氏の最多記録を超えた。大会通算5号、6号の本塁打を放った。

 1死二塁で迎えた第1打席、初球の真ん中に入った134キロのシュートをとらえると、バックスクリーンへ運んだ。

 ダイヤモンドをまわり終えると、中村は白い歯をこぼした。試合前は「意識はしていない。チームを勝たせる1本がホームランならうれしい」と話しており、第1打席で早速チームに貢献した。

 第3打席の5回表にも中越えソロアーチを放ち、大会新記録の6本目の本塁打を記録。さらに第5打席の7回表二死満塁から左翼線へ走者一掃のタイムリー二塁打を放った。第6打席の9回表にも中前適時打を打った。

 これで打点17、塁打数38となり、どちらも大会新記録となった。これまでの大会塁打数は09年に河合完治(中京大中京)が記録した28塁打だった。