近大付が興国を破り、15年ぶりの秋季近畿大会出場を決めた。

 エース大石晨慈(しんじ)投手(2年)が最終回に2点差まで詰めよられるも、粘りの投球で完投勝ちした。7日の準々決勝、11日の準決勝、この日と1週間で3試合をこなし全て完投。それでも「試合が始まったら気にはしてない」と疲れは見せなかった。

 前戦の準決勝で大石は大阪桐蔭に打ち込まれ、1-8で7回コールド負け。藤本博国監督(47)は「正直打ち込まれてショックだったと思う。外にはそういう弱さを出さないけど、へこんでたと思います」と思いやった。大石は「3位決定戦がある」と沈む気持ちを切り替えた。

 2回戦以外全ての試合に登板し、4試合で完投。「1年生の夏から投げさせてもらって、背番号1として責任感は必ず持っていないとだめだと思う」とタフなエースが03年以来のセンバツ出場へ導く。