<とっておきメモ>

 優勝した11年以来の出場となる東海大相模(神奈川)が聖光学院(福島)に12-3で大勝。1回にエース斎藤礼二投手(3年)が、母の誕生日に公式戦1号の3ランを放った。投げては9回途中3失点の粘投。

 斎藤は、親孝行だけでなくオバさん孝行!? も果たした。母徳江さんのいとこに、大の高校野球ファンとして知られるタレントの井森美幸(49)がいる。「野球のおかげで仲良くなれました」と斎藤は白球で深まった縁を喜ぶ。東海大相模に入学が決まった際にはグラブもプレゼントしてくれた。しばらく、そのグラブは練習試合も含め「負けなし」だったという。大会ごとに励ましのメールも届き「ケガをした時もすごく心配してくれました」と感謝しきりだ。小学生のころはラグビーと野球の「二足のわらじ」を履いていたが野球一本に絞り、目標通り甲子園にたどり着いた。「日本一、打倒大阪桐蔭」を掲げて乗り込んだセンバツ。オバさんへ向け「いいところを見せたい」と語っていた右腕がこれ以上ない恩返しをし、好スタートを切った。【和田美保】