昨夏の大阪大会8強の汎愛が、6回コールド勝ちで初戦を突破した。

 プロ注目の最速147キロ右腕・羽田野温生(はるき)投手(3年)が先発。「今日はストレートのコントロールとスライダーが決まらなかった」と本調子でないながらも、要所で三振を奪い6回6安打無失点に抑えた。

 羽田野は1年生だった16年秋の大阪府予選で、春連覇を果たしたセンバツ王者・大阪桐蔭と対戦。今秋ドラフト候補の根尾昂内野手(3年)から三振を奪うなど、同学年の選手にはヒットを許さず「自信になりました」と振り返る。今春センバツの大阪桐蔭の試合は準決勝、決勝を録画して見た。強い私立と戦いたいと公立の汎愛に進学。「(大阪桐蔭を)ずっと倒したいと思っている。当たったら絶対勝ちたいです」と燃える。

 6日の広島新庄との練習試合で最速の147キロをマークしたばかり。この冬には新たにカットボールも習得し「夏は最後なので、任された試合は完封したいです」と気合いを入れて夏の甲子園100回大会を目指す。

 この日は阪神、巨人、広島ら7球団のスカウトが視察。楽天愛敬スカウトは「背丈もあって、腕の振りも良く将来性があるピッチャー。今後も楽しみに見ていきたい」と話した。