春季高校野球関東大会(日刊スポーツ新聞社後援)が今日19日、千葉県(千葉県総合SC野球場ほか)で開幕する。

センバツ4強で推薦出場の東海大相模(神奈川)など19校が参加。昨夏の甲子園優勝校の花咲徳栄(埼玉)、16年夏の優勝校の作新学院(栃木)など強豪校やプロ注目の選手が出場する。決勝は、23日(千葉県総合SC野球場)に行われる。

 今春の関東大会は、捕手が注目の1つになりそうだ。ある球団のスカウトは「去年は清宮(現日本ハム)が一番の注目でしたが、今年の春の関東大会は、楽しみな捕手が何人かいます」と話した。

 複数のスカウトがリストアップするのが、青藍泰斗(栃木2位)の益子京右(3年)。二塁への送球タイム1・8秒台の強肩と長打力を秘めた強打で注目される。高崎健康福祉大高崎(群馬1位)の大柿廉太郎(3年)、東海大甲府(山梨2位)の山本将太(3年)も名前が挙がる。

 今春のセンバツ出場組では、東海大相模(神奈川)の佐藤暖起(3年)は守備力が高く、明秀学園日立(茨城2位)の芳賀大成(3年)は内野が本職だが、春の県大会では先発マスク。「強打の明秀」をけん引する大砲で、捕手で出場すれば今大会屈指の「強打の捕手」と言えそうだ。

 ◆19日の見どころ

 花咲徳栄(埼玉2位)-専大松戸(千葉3位)は、両校のスラッガーに注目が集まる。花咲徳栄は昨夏の甲子園でも本塁打を放った野村佑希内野手(3年)、専大松戸は今里凌内野手(3年)の長距離砲が打線をけん引する。

 日大三(東京1位)は、桐光学園(神奈川2位)と対戦する。プロ注目の日置航主将(3年)擁する日大三の強力打線に対し、桐光学園・冨田冬馬投手、谷村然投手(ともに2年)の好投手で対抗する。

 プロ注目の益子京右捕手(3年)が攻守の要の青藍泰斗(栃木2位)は、元横浜(現DeNA)のスカウト部長だった荒井信久監督率いる千葉黎明(千葉4位)と対戦する。