「みちのくプラス!!」高校野球特集第2弾は、女子選手特集です。第100回記念大会の今年、頑張る女子たちにスポットライトを当てます。

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 花北青雲(岩手)野球部にも、女子部員がいる。150センチの藤原春香内野手(2年)は、男子とともに汗を流している。藤原は小4から野球を始めた。入学した赤沢小には野球と卓球の2つの部活しかなく、幼なじみの男子とともに野球を選んだ。「チームプレーだけど、個人の力も必要。ミスをしたら、周りが助けてくれたりする。野球をやってて、楽しかった」と当時を回想した。

 転機は高校入学だった。紫波二中では軟式野球部に所属。花北青雲入学後は当初、ソフトボール部に入部したが、1年時の夏に全校応援で見た野球部の姿に感動。同年7月から野球部に転部した。「ソフトボールと野球は一見、同じスポーツに見えるけど、全く別物。将来は野球をやりたかったし、部の雰囲気が良かった」。将来は女子硬式野球部のある平成国際大に進学希望だ。現在は従来の右打ちに加え、左打ちの練習もしている。「大学卒業後は女子プロ野球でプレーしたい」と目を輝かせた。