大沼・西会津・坂下・猪苗代・湖南の「会津西連合」が、10-0の5回コールドで3回戦進出を決めた。8日の1回戦では10-9で平商に勝利しており、5校以上での連合チームが夏2勝を挙げたのは全国で初めてとなった。

 初回裏に平田正太郎内野手(大沼3年)の中前適時打で先制した。5-0で迎えた5回裏には、3連打や相手失策などで一挙5点を追加し、試合を決めた。投げてはエース右腕の山口祥史投手(大沼3年)が毎回の8奪三振と好投。守備も無失策で、攻守に圧倒した。

 主将の渡部航也内野手(湖南3年)は「5校集まれば、5校ぶんのつながりや団結ができる。それが他のチームにない強み」と胸を張った。平日は各校で練習し、週末は練習試合で実戦感覚を養ってきた。右肘痛の不安を抱えたまま大会に臨んでいる山口も「気持ち良く校歌を歌いました。『連合だろ』って言われることもあるので見返してやりたい。少しでも長い夏にしたい」。上位進出に闘志を燃やした。