今春、県4強入りでAシードの専大松戸が2回戦の初戦で姿を消した。

 2回までに、先発の杉田智也投手(2年)、2回途中からリリーフした古川信之介投手(3年)が打ちこまれ4失点。6回までに4-4の同点に追いついたが、7回、古川の球威が落ちたところで3本の長打で勝ち越しを許してしまった。9回裏には1死二、三塁のチャンスを作るも、あと1本が出ず。優勝候補が初戦で涙をのんだ。

  高校通算38本塁打のプロ注目のスラッガー・今里凌内野手(3年)は2打数0安打で3四球。「自分が打っていれば勝てた試合。悔しいです」と涙で真っ赤に腫らした目で話した。

 持丸修一監督(70)は、「高めの球をどんどん振っていこう、という指示も打てなかった。逆に低めを振ってしまう。仕方ないよね。投手陣も、ケガから復帰したばかりの古川を使わざる終えない苦しい台所事情。でも、こんなに打たれるとは思わなかった。こういう思いをするのは、早かったね」と、振り返った。