オリックス田嶋大樹投手(21)を兄に持つ佐野日大・田嶋俊輔投手(3年)が今夏初マウンドで好投を見せた。3点リードの5回に2番手として登板。3イニングを無安打4奪三振と完璧に抑え、4年ぶりの8強進出に貢献した。半月ぶりの対外試合登板に「スライダーとか変化球はよかった。ストレートのコースと高さにばらつきがあった」と汗をぬぐった。

 兄大樹は野球人として憧れであり、目標にしている。大会前には「相手の名前でおびえてしまうようではダメだ」と激励を受けたという。準々決勝の相手は7連覇中の作新学院。「強い気持ちを持って臨めています。作新に勝って、いい報告をしたいです」と話した。兄は3年夏の決勝で作新学院に敗れて準V。弟があだ討ちを果たし、吉報を届けたい。