沖学園(南福岡)が春夏通じて初の甲子園を決めた。先発の背番号10、斉藤礼(らい)投手(3年)が、わずか2安打の完封。4試合連続完投勝利で優勝の立役者になった。100回記念で南北2校が出場する福岡からは、北福岡の折尾愛真に続き、南福岡も初出場校となった。

 鬼塚佳幸監督(36)は元神村学園(鹿児島)の副部長。4年前に沖学園の部長となり昨夏後の新チームから監督に就任した。「いろいろあって苦しいこともあったが選手が頑張ってくれた。みなさんの支えがあって甲子園を決めることができた」と涙で声を詰まらせていた。5種類の変化球を駆使する斉藤は「低めを突くことができた。甲子園でも自分の投球をしたい」と気持ちを高ぶらせていた。

 ◆沖学園 1958年(昭33)博多商として創立の私立校。87年に現校名。生徒数681人(女子222人)。野球部は58年創部。部員67人。甲子園は春夏通じて初出場。男女ゴルフ部は全国優勝経験あり。主なOBは久保裕也(楽天投手)篠原貴行(DeNA投手コーチ)。所在地は福岡市博多区竹下2の1の33。沖隆邦校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦5-1修猷館

3回戦7-3西日本短大付

4回戦12-5九州産

準々決勝4-3東福岡

準決勝8-5福岡大大濠

決勝1-0九産大九州