中央学院(西千葉)が1年生・青木優吾内野手の一振りで初の決勝進出を決めた。5-5で迎えた延長10回、0-1から高めに浮いた真っすぐを振り抜き、打球はまっすぐ左翼席へ。一塁を回り打球を確認すると、大きくガッツポーズ。先輩たちが待つホームへ駆け込み、もみくちゃにされ笑みがはじけた。

 それまでの4打席はすべて凡打だった。この打席に向かう直前、福嶋翔平部長(29)から「真っすぐを狙え」と助言を受けた。「迷わず振れたのがよかった」と、振り返った。

 愛称は「天才」。池田翔主将(3年)は「センスがあって、怖いもの知らず。チャンスでも力を発揮してくれるから」と話す。その言葉通り、大舞台で力を発揮。「こんな1年生はいない」「頼もしい!」先輩たちの褒め言葉に照れた。最強の新戦力も加え、春よりもひときわ強くなった中央学院。夏の聖地へあと1つだ。