【第4試合(15:30) 興南(沖縄)-土浦日大(茨城)】

 2010年に春夏連覇した興南が2年連続12度目の聖地で、初戦を突破し沖縄県勢夏70勝を目指す。昨夏、スーパー1年生だった宮城と根路銘(ねろめ)は智弁和歌山に初戦で敗れ、悔し涙。2人はひと冬超えて着実に成長した。宮城は決勝の糸満戦で無四球、被安打2の完封勝利。根路銘は打率4割3分5厘とリードオフマンの役割を果たした。3年生の4番塚本はチームトップの打率4割5分8厘、1本塁打、7打点と勝負強い打撃がウリ。宮城と2枚看板の藤木は4試合に登板し21回3分の2を投げ5失点、20奪三振。沖縄大会6試合で6失点(1試合平均1失点)、投手を中心とした守りから勝機をつかむ。

 2年連続4度目出場の土浦日大が、1986年(第68回大会)以来、32年ぶりの夏1勝を目指す。小菅監督は取手二時代に木内幸男元監督とともに1984年の夏にPL学園の桑田、清原の「K・Kコンビ」を破って全国制覇した。木内イズムを継承する強力打線は健在でチーム打率3割8分8厘、なかでも茨城大会で打率5割1分9厘、3本塁打、9打点のチーム3冠王・1番鈴木主将がけん引する。レギュラークラスで投手を除き8人が打率3割超と打線に抜け目はない。

 守ってはエース富田と左腕の荒井が投手陣の中心的存在で投手4人で6試合11失点とブルペンは安定感抜群だ。

◆興南のおもなOB ソフトバンク島袋洋奨、ボクシング元世界王者・具志堅用高

◆土浦日大のおもなOB 元阪神工藤一彦、元横浜小山田保裕