<全国高校野球選手権:愛工大名電10-0白山>◇11日◇2回戦

 愛工大名電(西愛知)が夏の初戦連敗を8で止め、大会30年ぶりの勝利を挙げた。鈴木一朗(現マリナーズのイチロー)が2年生の90年から、平成の出場は8連敗。夏の8連続初戦敗退は65~92年の北海に並ぶ最多だった。

 倉野光生監督(59)は就任後、夏の甲子園に7度出て未勝利だった。センバツでは04年準優勝、05年優勝など通算12勝4敗と圧倒しているのに、不思議と夏の白星には縁がない。監督の夏初戦7連敗はすでに最多で、池田政雄(松商学園)上野美記夫(函館大有斗)沢田真一(盛岡大付)の3監督が続けた6連敗を上回っていた。98年の夏初采配から20年。「勝つのは大変です」。倉野監督の言葉に実感がこもった。【織田健途】