今春センバツに21世紀枠で初出場した由利工(秋田)エース佐藤亜蓮投手(3年)が、仙台6大学リーグの強豪仙台大に合格したことが19日、分かった。最速143キロのキレある直球とカットボールやスライダーが武器の右腕は「積極的に内角をつける投球だけでなく、トレーニング法など、自分を管理する能力も身につけたい」と誓った。

目標を「超える」と定めた。「金足農の吉田輝星を超えたい。甲子園でスターになって、正直悔しかった」。明桜の山口航輝、能代松陽の佐藤開陸を含め「秋田ビッグ4」と呼ばれ、切磋琢磨(せっさたくま)してきた。センバツでは日大三(東京)に0-5で敗れ、全国レベルとの差を痛感。今夏の県大会では初戦敗退の屈辱も味わった。「現時点では球の威力、フィールディング、間の取り方など、すべて吉田に劣っている。最低でも150キロのストレートがないと変化球も通用しない」。自身に大学生活への課題を課した。

「4年後はプロから指名していただけるような選手に成長したい。吉田と投げ合って勝ちたいです」。プロ志望届を提出した宿敵との再戦実現に向け、努力を継続する。

◆佐藤亜蓮(さとう・あれん)2001年(平13)2月8日、秋田・由利本荘市生まれ。下川大内小3年から野球を始め、大内中では軟式野球部。由利工では1年春からベンチ入りし、同年秋からエース。174センチ、79キロ。右投げ右打ち。家族は両親。