今春センバツに出場した静岡の鈴木翔也投手(3年)と山本貫太内野手(3年)が8日、ともに指定校推薦で関西学院大に合格した。知らせを受けた鈴木は「早く環境に慣れて、自分らしさを出していきたい」と言うと、山本は「静高で培った経験を生かして、1年から活躍できるよう頑張りたい」と話した。

鈴木は夏の静岡大会にエースとして臨むも、飛龍との4回戦で自らが打たれて敗れ、「自分が情けなかったです」。9月には立大の推薦入試に不合格。苦しい日々を過ごした。以後は気持ちを切り替え、関西学院大を志望。山本が同校を受験することも背中を押す一因となった。

山本は、積極的なフルスイングを武器に活躍。昨秋の県決勝、常葉大菊川戦で決勝の逆転2ランを放った。「あの打席では、仲間の声がよく聞こえて冷静になれた。みんなが打たせてくれたと思います」。進路については、栗林俊輔監督(46)に勧められて即決。「3年間見てくれた人が言うのなら、間違いないと思いました」。

関西学院大は、13年秋に関西学生リーグを制して以来、無冠が続く。静高で多くの勝利を経験してきた2人は口をそろえて「優勝するための力になりたい。全国大会で東京に行った仲間と対戦したいです」と力を込めた。【河合萌彦】

◆鈴木翔也(すずき・しょうや)2000年(平12)11月12日、牧之原市生まれ。小2で野球を始め、牧之原中3年春に県大会8強。175センチ、75キロ。左投げ左打ち。家族は両親と兄。血液型A。

◆山本貫太(やまもと・かんた)2000年(平12)4月11日、神奈川・湯河原町生まれ。小1で野球を始め、湯河原中では裾野シニアに所属。投手として全国大会出場。173センチ、73キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄、妹。血液型O。