今秋のドラフト上位候補の星稜(石川)奥川恭伸投手(2年)が6日、新年初練習を行った。室内のブルペンでは西武、ロッテ、楽天のスカウト3人の前で力強く60球を投げた。

150キロ右腕は周囲の高い評価にも「今がそうであるだけで今年の成長次第でよくも悪くもなる。やるべきことをやって、来年のこの時期に(新聞などに)書かれるようになれれば」。来年のこの日は入寮記事のトップを飾るかもしれない。

ブルペン投球は「全然ダメでした」と苦笑いしたが、ロッテ小林スカウトは、広島苑田スカウト統括部長の昨秋のコメントをなぞって「苑田さんじゃないけど、星稜の前に家を借りてもいいくらい」と絶賛。楽天山田スカウトは「見るたびに成長している。大学、社会人を含めても完成度が高い」とうなった。出場確実な3月のセンバツではさらにスケールアップした姿を見せそうだ。【柏原誠】