昨年8月に勇退した智弁和歌山・高嶋仁前監督(72=現名誉監督)を囲む会が、大阪市内のホテルで行われた。

明徳義塾(高知)・馬淵史郎監督が発起人代表を務め、横浜(神奈川)・渡辺元智前監督、PL学園・中村順司元監督、大阪桐蔭・西谷浩一監督、日本高野連の竹中雅彦事務局長ら高校、大学関係者ら292人が出席。馬淵監督は「勝利への執念をもっと吸収させていただきたかった」とあいさつ。06年夏の甲子園で追いつ追われつの死闘を演じた帝京(東京)の前田三夫監督は「高嶋監督に“前田監督がやめるまではやめない”と言われ、この方をやめさせるわけにはいかないと思ってぼくは頑張ってきたのですが」と、退任を惜しんだ。

会の最後にあいさつに立った高嶋名誉監督は、春夏甲子園で数多くの名勝負を繰り広げたライバル監督らを前に「穴があったら、入りたいです」と苦笑い。「甲子園で勝ったのは選手が頑張ったからで、ぼくはグラウンドで彼らを絞っただけ」と48年間にわたる指導を振り返った。今後については「日本各地を回って、どういう野球をしているのか見て回りたい」と、減少傾向が懸念される野球人口を支えるために貢献していく決意を新たに。また4月から環太平洋大の特任教授に就任することも明らかに。卒業後に指導者を目指す学生に対し、月に1回講義を行う予定。