第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)で、10年ぶり9度目の出場を決めた国士舘(東京)の福田三郎校長、渡辺隆野球部長、永田昌弘監督(61)、松室直樹主将(2年)ら選手17人、記録員1人の総勢23人が21日、都庁を訪れ小池百合子都知事(66)に選抜大会での健闘を誓った。

松室主将が都知事を前に「お忙しい中、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました」とあいさつ。続けて「東京の代表として出場することになりました。他校の分の思いも背負って、全力でプレーして、選抜旗をもって帰れるようチーム一丸で頑張ります」と、堂々と決意表明した。

これを受けて小池都知事も、優しい口調で「選抜旗を持って帰ってくれるというごあいさつでしたので、ね?」と松室主将に笑顔で話し掛けるなど和んだ空気だった。東京オリンピック(五輪)・パラリンピックを話題にした都知事は「野球、ソフトが(五輪の)種目として行われることを楽しみにしています。皆さんも野球の楽しさを多くのファンに届けて、盛り上げて下さい」と、あいさつした。

その後、記念撮影を終えると、都知事は出席者1人1人と丁寧に握手をして退室。緊張感がやや和らいだ永田監督以下選手もほっとした表情を見せた。