センバツに出場する桐蔭学園(神奈川)が、19日の甲子園練習を前に快勝した。

18日、市川(兵庫)と練習試合を行った。相手校に乗り込んでのダブルヘッダー。第1試合で、4番の上川航平内野手(3年)に当たりが戻った。3-1の8回2死一塁、カウント1-1から左投手のスライダーを左中間へ放り込んだ。「最近バットが下から出ていたけど、上から良い感じで捉えられました」と笑顔で振り返った。安打で出塁した先頭打者が二盗失敗で好機がついえかけた後だけに、効果的だった。

第1試合を5-1で勝つと、第2試合は初回に3番森敬斗内野手(3年)の先制2ランが飛び出し、7-2で連勝。いずれの試合も、1発あり、足を絡めた攻撃あり、継投も安定していた。けん制死や守備の乱れも出たが、総じて中身の濃い2勝だった。

試合後、片桐健一監督(45)は選手を集めると「公式戦で練習試合の成果を出そう。我々は思い出作りに来たわけじゃない。明日の甲子園練習は、公式戦のつもりでやろう。常に全部がプラスになるように」と訓示した。